少年カワシュー・vol.9/札幌篇 ~届かぬ家財~

少年カワシュー

中学生になるタイミングで、九州・大分から北海道は
札幌へ壮大なスケールで引越しすることになりました。
少年カワシュー的には、何ということはありませんでし
たが、高校1年生の姉は、編入試験などがあり、難儀な
時期だったと思います。
場所は札幌市です。家族は空路で大阪で1泊の後、
再び空路で札幌へ向かいました。「人」は空路だったの
ですが、「荷物」はコンテナで鉄道輸送でした。当時は
陸路で本州から北海道に渡るのは、青函連絡船しかなか
ったので、天候によっては海が荒れる日には、連絡船は
欠航となります。我家の引越は、その欠航のため
「荷物」が到着せず、なんと、1週間もホテル住まいと
なりました。たしか、新学期はホテル生活、5日目から
始まり、ホテルと学校の間の登下校を、2日間やってい
たような記憶があります。
札幌の街は、地下街が整備され、都会感が高く、カワシ
ュー的には外国旅行をしているかのようでした。そんな
おされな街でカワシューは生まれて初めて「ビザ」を食
べたのでした。パンの上にミートソースみたいなのが敷
かれていて、その上をチーズが覆っている。うん、サラ
ミもうまい、うまい。そんな、今までにない、見た目と
味わいに、この上ない幸せを感じたのを今でも忘れませ
ん。