少年カワシュー・vol.2/富山篇 ~懺悔~

少年カワシュー

「爆弾発言」の少年カワシューは、手前味噌ですが、
「いじられ上手」でもありました。
母親に連れられ、近所の商店街に買い物に行くと、総
菜屋のおばちゃんは少年カワシューには非常に好意的で
顔を出すと必ず「あんた、いつもプクプク(=白ムチの
意味)で可愛いねぇ~、シウマイ、シューチャン、これ
食べな」って、なんかもらってました。その代償なんで
しょう白い割烹着がはちきれんばかりの、どちらかと言
うと「ふくよか以上」の、おばちゃんの「ハグ」が待ち
受けています。息ができないほどの勢いで、ムギュ、ム
ギュとされていましたっけ。

一方、父の母、おばあちゃんも、そんな少年カワシュー
を可愛がってくれました。
時々「おばあちゃんのお膝においで」と誘われ行くので
すが「うわっ!臭い!『東芝電気スカンクばばぁ!』」
と、暴言を吐き、本当に悪いことをしたと今でも思って
います。おそらく、着物の防虫剤「しょうのう」に匂い
だったのでしょう。居合わせた母親は貧血を起こしてし
まったことは言うまでもありません。当時「東芝電気」
は技術の最先端を行くブランドで、少年にとっては或る
意味「未知の」とか「いまだかつてない」と言うような
ニュアンスで言ったのでしょう。またそれに
「スカンク」とは「臭い」の代名詞。おばあちゃんへは
もちろん、母親へも本当に悪いことを言ってしまいまし
た。