少年カワシュー・Vol32高校篇 ~早弁小僧~

少年カワシュー

男子の一部は、2時限目が終わる10時半頃に
は、ごく自然に、持参の弁当を食べ始めます。
なかには待ちきれず、授業終盤にもかかわらず
教科書を盾にして、弁当箱を隠しながら食べ始
める豪傑もいました。
そんなに早く食べてしまって、肝心の昼休みは
どうするんだ?ということになりますが、当然
”保険”があるのです。
それは購買と呼ばれる、売店があるので、菓子
パンやら、総菜パンを手に入れることができる
のです。
カワシューも購買のヘビーユーザーで、いわゆ
る”得意先”でした。
購買にはおばちゃんが何人かいて、カワシュー
は可愛がられていました。と言うよりは、いじ
られていました。
オバ1号「カワハラ!何にすんの?」
と、呼び捨てで、どっちが客だかわかんない。
カワ「今日は、何がお勧めなの?」
オバ1号「焼きそばパンにしな」
カワ「んじゃ、カレーパンとピーナッツのやつ」
オバ1号「んだよ!お勧め聞いといて!」

オバ1号「(笑)あんたガリガリなのに、よく
食べるわね。それはそうと、あんた、ちょっと、
後ろ向きな!」
といって、はみ出しているワイシャツをズボン
にぐいぐい押し込み
「なんで、はみ出てんのさ?」
カワ「わかんない」
オバ1号「わかんないじゃ、ないだろ、んもう、
女の子に嫌われるよ!」

と、完全に、母と息子のやりとりをしてました。
そんな、影の生活指導の先生のような、太っち
ょで、だみ声のおばちゃん、どうしているかな?
なんて思っています。

と、男子高生の昼飯事情は、正常と言えば正常
なのですが、先輩のなかには、近所の”サテン”
でナポリタン食ってきた。とか、駅前の雀荘で
中華丼喰った、などと恐ろしいことを言ってい
る人もいました。
全く、校則のコントロール不能な学校でした。