少年カワシュー・vol.4/福岡篇 ~相棒との日々~

少年カワシュー

父の勤務の都合で、富山から福岡に引越ししました。
小学校1年の2学期、夏休み明けから福岡での生活が始
まりました。
少年カワシューは、持ち前のキャラですぐに、新しい環
境になじむことができました。
近所には、通学を共にする友達もできましたが、転校生
という物珍しさで排除しようとするいじめっ子みたいな
輩もいましたが、気にすることもなく、マイペースな日
々を送っていました。
ひとことで言うと”虫採りやザリガニ釣りに明け暮れた
日々”した。
夏休みともなると、相棒の洋二君と早朝から雑木林に向
かいクヌギの木などを探して、カブトムシやクワガタを
とりにいってました。
洋二君はボストン生まれの帰国子女で、キャラクターと
いえば、大陸的と言うかおおらかな性格で、そのおおら
かさゆえ、4つ年上の彼のお兄ちゃんからは「急げよ、
洋二」とか「早く!」とか言われ、いつもせかされてい
ましたね。そんな洋二君は少年カワシューにとっては、
自分に持ち得ていないものを持っている存在であるゆえ
リスペクトしていて、虫取りの師匠と仰いでいました。

そうこうしているうちに、また引越しです。4年生の
1学期終了後、今度は隣の大分県。さすがに友達と別
れるのはつらかったと記憶しています。写真で肩を組
まれて、うかない顔をしているのが少年カワシュー、
手を伸ばして組んでいるのが洋二君、夏休み終盤、
1970年(昭和45年)8月16日、福岡最後の夜に家族で
訪れた中華料理店で「サインはV」の最終回を見て、
妙に泣けきてこらえるの抑えるためにチャーハンをか
っこんだのを覚えています。