一昨年の2024年デビュー55周年を記念し、全シン
グル・アルバム曲にライブ音源を合わせたのべ425曲
のデジタル配信を開始しました。
そんな、ちあきなおみさん、お色気歌謡時代、大人の歌
謡曲時代を経て、演歌で再ブレイク。ニューミュージッ
クのアーティストからの楽曲提供を受けた時代、様々
なフェーズを渡っていることがわかります。歌謡曲なの
か?演歌なのか?はたまた、シャンソン?、ブルースな
のか?語り掛けるような歌声、昭和のカメレオン歌姫と
言えます。
●お色気歌謡
四つのお願い
X+Y=LOVE
無駄な抵抗やめましょう
1969年(昭和44年)”魅惑のハスキーボイン”と
(ボイスじゃないですよ、”ボイン”ですよ)いうキャッ
チフレーズが付けられ”お色気アイドル”として売り出さ
れました。
21歳のデビュー曲は地味に「雨に濡れた慕情」でした
が、4枚目のシングル「四つのお願い」。
四つのお願い ちあきなおみ(23歳)
さらに次作の「X+Y=LOVE」もスマッシュヒットし
ました。
●語りかける歌声の劇場型昭和歌謡曲
喝采
「喝采/ちあきなおみ」 ①
夜間飛行
円舞曲
そんなイメージを徐々に卒業するきっかけとなったのは
13枚目のシングル“喝采”でした。
”届いた報らせには 黒いふちどりがありました”
3年前に駅で別れた恋人の訃報に衝撃を受けながらも、
今日もステージに立たなければならない歌手の身の上が
描かれているこの曲でブレイクしました。
●演歌
矢切の渡し
さだめ川
そして、1975年(昭和50年)には演歌にも乗り入れ。
“矢切の渡し”は、ちあきさんの演歌における代表曲となり
ました。
●ニューミュージック
ルージュ
1977年(昭和52年)中島みゆきさんが本作を提供。
ニューミュージックの分野に進出。
●日本のスタンダード
黄昏のビギン(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
1959年(昭和34年)水原弘さんが歌唱した曲を
平成となった1991年に蘇らせた、誰もが口ずさめる
日本のスタンダードナンバー。
ネスレジャパン、京成電鉄(スカイライナー)、トヨタ
自動車(ReBORN DRIVE FOR TOHOKU)のCM曲に
採用されました。
「黄昏のビギン」ちあきなおみコンサート 1992年
また、テレビドラマや映画、そしてコミカルな演技が光
った〈タンスにゴン〉のCMをはじめ、役者としても活
躍しながら独自の活動を展開しました。
そして最愛の夫が他界して以降、一度もファンの前に姿
を現していなが彼女が歌った“黄昏のビギン”が繰り返
しCMソングに起用されたことで、その歌声は忘れ去ら
れるどころか世代を超えて多くの人の胸を打ちました。
ただ、個人的には、復活は難しいと思います。

