今では、年賀状だけの付き合いとなってしまい
ましたが、当時、いつもくっついていた友達が
いました。H見川のO君、S倉のS君、I原の
O君です。
くっつく、きっかけは、覚えていませんが、学
校帰りに喫茶店に行っては、ウィンナコーヒー
飲んだり、ピザトーストを喰いながら、ああで
もない、こうでもないと、とりとめのない話を
する中で、なぜか、波長が合っていたからだと
思います。
個々のプロフィールについては、後々のエピソ
ードで話すことになりますが、グループとして
のドメインは「彼女を作ろう」の1点だったと
思います。
或る意味、正常な男子高校生の”あるべき姿”
だったと、思っています。
当時、H見川のO君だけは、中学時代からのお
付き合いで、すでに彼女がいて、木曜日の夕方
は国鉄・西千葉駅で待ち合わせをすることにな
っていたので、いいな、と思っていました。
もちろん、同じ高校に女子はいたので、アプロ
ーチすれば確率は高いのですが、なぜか、同じ
環境にいない存在を求めていました。「クラス
や、他のクラスの女子に(今で言う)告って、
『ごめんなさい』だったら、この先、気まず
いから、それはやめとこう」という、メンバー
の一人からの”男気ない”発言は、満場一致で
採決されました。
で、方法論として提案されたのが、出身中学の
卒アルを持ち寄り、目当ての女子を選び、その
出身中学のメンバーが、コンタクトをとり、出
会いの機会をセッティングし、誰か一人でも
フィーリングが合えば、”目標達成”というシ
ナリオだったと思います。
しかし、彼女がいるH見川のO君が、前に乗り
出してこの企画にノリノリとは、いささか不謹
慎と思いながらも、見てみぬふりをしていまし
た。