少年カワシュー・Vol45 ~ツービートが学園祭に~

少年カワシュー

希望の春で始まり、暑い暑い八王子の夏が過ぎ
そして秋、学園祭です。当時は漫才ブームで盛
り上がっている世の中、このブームに乗っかっ
て、当時人気の漫才コンビ、「ツービート」を
学園祭に呼びました。静かな高尾の山中で、お
笑いライブをやってもらったのでした。
さっそく
「いや~、俺らも、営業でいろんなところに
呼ばれますけど、こんな山ン中のひどい場所に
呼ばれたの初めてですよ、これ、本当に、帰れ
んのかね?」
「そんな、ひどいこと言うの、よしなさいよ、
来れたんだから、ちゃんと、帰れるよ!」
「それにしても、これ、毎日、冒険だね。」
「まぁ、たいへんだよね。」
「山んなかだから、ケモノが出るんで、みんな
鈴鳴らして登校するって」
「ほんとかよ!?」
「んで、護身用にみんな”吹き矢”を持ってるっ
ていうじゃないですか」
「嘘つけ!」
「パンフレットに、学費のほかに、鈴代と吹き矢
代って書いてあるんですよ」
「この野郎!そんな大学、あるわけねえだろ!」
「いっそ、東京またぎ大学、って名前変えちゃば
いいのにね」
「だめだって、美術をやるところなんだから!
学校を作った人に、失礼だろうが」
「あと、東京心霊スポット大学とかね、」
「やめろって!なんの勉強するんだよ!」
「キャンパス裏の山中で、ゼミの最中に、教授
他、生徒の十数名、行方不明、とかね」
「何で、授業中に行方不明になるんだよ!」
「校門や高尾駅に『昨日の行方不明者何人』とか
看板ができちゃってね・・・」
「よしなさいって!」
みたいな、ローケーションいじり、みたいな漫
才でした。
その後、「ツービート」にギャラの未払いがあった
そうで、オールナイトニッポンで、たけしが
「秋に学園祭に呼ばれたんだけど、ギャラが払わ
れていないと、マネージャーが嘆いてましたけど
ね、学校関係者が、まち金で、金をかりまくって
いるんだけど、俺らのギャラ後回しで、自分のギ
ャンブルの返済にあてて首が回らなくなって、行
方不明だそうですけど、二度とあんな大学の学園
祭にはいきませんけどね。」
と、それもネタにしていました。