2023-09

少年カワシュー

少年カワシュー・Vol25/八千代篇 ~真夜中の・・~

それは、ある晩の”丑三つ時”、カンカンと、響くヒールの甲高い、景気良い、足音。「もういいっ」と、泣きしゃくりながらながらの女性の声。受験生カワシューは、右の耳で、確かに聞きました。「なんだよ、この非常時(受験を控えて)に、うっせーな」と、角...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol24/八千代篇 ~好きさ、京成~

受験生カワシューは、週3で塾通いをしていました。学校の授業が終わると、家で腹ごしらえをして、夕方からの講義に向かいました。目的地は、八千代台から7駅先の京成八幡(最寄りのJRは本八幡)で所要時間は25分程度でした。さすがに、学校の様に、人間...
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少年カワシュー・Vol23/八千代篇~滑川先生~

隣のクラスの観察ばかりしている、受験生カワシューの、自分がいるクラスについても書き留めておきます。担任は、女性で理科の先生、滑川(なめかわ)先生です。理科の実験の時は、白衣を着ていましたが、その他は、センスのいいアンサンブルをおめしになる”...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol22/八千代篇~小林先生~

”極悪同盟”を擁する隣の3組は、男の先生で、国語の小林先生が担任でした。小林先生は、七三分けで、度数が強そうな黒縁の眼鏡をしていて、団子っ鼻で、髭は生やしていませんでしたが、眼鏡と鼻と、髭が、一体化したパーティーグッズのように見えました。あ...
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少年カワシュー・Vol21/八千代篇~金子君~

当時は”業者テスト”が花盛りで、学校の中間・期末テストの前後に必ずやっていて、テストがない週はなかったのを覚えています。但し、業者テストは、一部の教育現場で、採用の見返りで業者からリベートを受け取るなど、不正の温床として摘発され、その後、姿...