カワシューの あん時の味 ~手羽元のスープ~

Yes!カワシュー

こんな暑い夏場にアツアツのスープのお話しで恐縮です。

冬場、寒い夜は、家族で鍋を囲むと言うのが世の中的には
定番と言えますが、我家では鍋を囲んだと言う記憶があま
りありません。
そもそも、父が出張で不在が多かったからでしょうか?
「お父さんいないから、(手っ取り早く食べられる)お鍋
にしようか?」と言う展開にはなりませんでした。

その原因は、母が卓上コンロを好きではなかったことに起
因するとみています。
当時の卓上ガスコンロは、ガスを送るためのホースを、元
栓につなぐと言う方式で、今は当たり前のホースをつなぐ
必要のないカセットボンベ式の卓上コンロは、世の中に登
場していませんでした。

ガスホースをつないだりするのは少々面倒、心配性の母は
お父さんが居ない時に”ガス漏れ”で火災など起こしたら
大変。と思っていたかもしれません。
何よりも、過去に、多動児の少年カワシューが、走りまわ
った末に、ガスホースに引掛りコンロをひっくり返した悲
惨な事故があり、その教訓として父が不在の時は鍋物をし
ないという、母なりのリスクヘッジだったのでしょう。

前置きが長くなってしまいましたが、
我家の寒い夜の定番は「手羽元のスープ」でした。

具材は鶏の手羽元がベースで。味は塩コショウのみという
シンプルな一品。アツアツスープは体も温まるし、肉と野
菜で栄養のバランスもいいことから、
「これ、飲んどけば風邪ひかないから」が母の口癖でし
た。この「手羽元のスープ」には、大きく2パターンのバ
リエーションがありました。

ひとつめで、一番多かったのが、具材にじゃがいも、玉ね
ぎにんじんを加え、爽やかなローリエで香りづけた、家庭
料理ではなかなか味わえない、レストランで食べるような
特別感があるパターン。
煮込むうちに、手羽元の皮と、じゃがいもから程よい、
”とろみ”がついて、クリームシチューやビーフシチューと
同様に、フーフーして食べる、シチューのアツアツ感を味
わうことができました。

ふたつめは、鶏手羽元と白菜か、または大根の組み合わ
せ。じゃがいもは入っていないため、自然なとろみがつか
ないので、シャバシャバのスープです。
ひとつめのように、ローリエは入れないのですが、最後に
加える”ごま油”が中華風のスープを演出していました。
そして、器に盛ったあとは、白ごまを振りかけて完成。

濃厚なスープはカワシュー的には鬼門ですが、暑い夏場で
も汗をかきつつ味わってみたい一品です。

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