ところで、高校生カワシューは「声の仕事」に
憧れていました。と言うのも、高校受験の時に
聞きなれた、ラジオの深夜放送のDJが時に、
リスナーに元気を与えてくれたので、自分も
そんな存在になれたらいいなと、漠然と思った
からです。
実際には、そんな、すぐなれるような職業では
ありません。
深夜放送は、ミュージシャンや芸人がパーソナ
リティーとなることが多かったのですが、その
中でも、”局アナ”と呼ばれる人々も、番組を
支えていました。カワシューは、そんな人たち
の方に、憧れていました。
時代は1977年(昭和52年)TBSラジオ
で21時から始まる「一慶・美雄の夜はともだ
ち」が大好きで毎日聞いていました。二人とも
TBSの現役アナウンサーでした(故人)が、
特に、週末の林美雄アナの放送が好きでした。
また、オープニングの竹内まりあが歌う「夜は
友だち」。何となく、明日も乗り切れる!と感
じる、元気を与えてくれる曲でした。
そんな世界に、憧れていた高校生カワシューは
「放送部」に入りたいと、手を挙げました。