家族の歴史を考える ~思い出を綴るということ~

家族の歴史

古い写真を見て思うこと
サムネイルの写真は、我家で現存する最も古い写真で、
「大塩平八郎の乱」が起きた年、1837年(天保8年)生
まれの、僕の曾お爺ちゃんの父(高祖父と言う)、
川原四兵衛が64歳の時のものです。

その昔、写真を撮ること撮られるということは、一大イ
ベントであったと思うのです。正装して写真館に出向
き、何分か動けずじっとしている必要があるので、セピ
ア色の写真には、往々にして厳めしい顔をしている人が
写っていることが多いようです。
また、今から半世紀前の私が子供のころは、カメラは必
ずしも一家に一台とは言えない時代だったが、幸いにも
我が家にはありました。家庭の行事の折には父がここぞ
とばかり復権をかけて「今日は特別な日だから(写真を
撮るぞ)」的な顔をして、おもむろにカメラを持ち出し
て写真を撮ってくれた。撮った写真をアルバムに貼り付
けて整理するのはやはり父親の仕事だったと思います。