インベーダーゲームにはまってしまったカワシ
ューは、インベーダーたちが地上すれすれに攻
めてきた時の必殺技である「サーファー撃ち」
も習得するなど、このサテンに通い詰めただけ
あって、腕を上げていました。
インベーダーゲームは、赤い砲撃ボタンと砲撃
のミサイルを左右に動かす黒いレバーで操作し
インベーダーをやっつける、というシンプルな
作りでした。
ところが、ある日、ピンチの局面で、黒いレバ
ーに力が入ってしまい、ゲームの画面となって
いる、重いテーブルが動くほどのおおごとにな
ってしまい、結果、黒いレバーが折れてしまい、
ゲームどころではないことになってしまいまし
た。そればかりではなく、黒いレバーを握って
いた、左手ひとさし指の第二関節の皮もずるっ
と剥けてしまい、流血の惨事となってしまいま
した。
すぐに、血まみれの手をハンカチで抑えながら
店員のお兄さんに、それらのことを伝えに行き
ました。
カワシュー「すみません。(カクカク然々)で
ゲーム機を壊しちゃいました。」
店員「あれれれ、これで今月、2回目だよ」
カ「どうしましょう?」
店「う~ん。弁償だな、、と言いたいところだ
けど、お兄ちゃん、常連さんだから、3千円
だけ、置いてってよ。今日はこの卓、使えなく
なっちゃうんで、休業補償ってところだな
お金は、明日でもいいよ」
カ「えっ!」
店「この前も、同じことがあってさ、いやな奴
だったんで、3万置いてけよ、って言ったら、
ごねたから、2万でいいよ、って言ったら、
置いてったよ(笑)」
本当に、それでいいの?と言ったら、ゲーム
会社もサテンに置いてもらって、なんぼなんで
今日の夕方には、新しいゲームのテーブルを持
ってきてくれるとのことでした。
いやぁ~、救われました。ほんとうに。
って、サテンの店員さんの優しい対応に感謝し
ました。しかし、本来、予備校で腕を磨くこと
をしなくちゃ、いけないのに、ゲームの腕を磨
いてる場合じゃないのに、と浪人生カワシュー
は猛省しインベーダーゲームから足を洗う決心
をしたのでした。