連結フェチ ~変な奴です~

カワシューのひとりごと

「鉄道マニア」ではないのですが、電車の運転
席がある車両同士が連結しているのを見ると、
「うわっ!」と鳥肌がたち、その後、うっとり
と見とれてしまいます。「撮り鉄」でもなく
「乗り鉄」でもない、『鉄』です。

顔と顔が向き合っている状態ですよ。
人間だったら、片方が「あなた、お昼に餃子食
べたでしょ」もう片方が「わかる?」と言うく
らいの近い距離です。
これは、顔がフラットな、普通の通勤電車のよ
うな場合で、電車の種類によっては、通路がで
き、車両間を行き来できることもあります。

ところが、東北新幹線のはやぶさに、秋田や
山形新幹線のこまちや、つばさが連結されてい
る場合はまた違います。
なんてったって、顔が長いのですよ。長いのに
先っちょの一部分が唐突にパカっと開いて、そ
こから接続するための、鉄でできた重機の手の
ようなものが出てきて、お互いガッチリと掴み
あう。
顔が長いもの同士なので、相手が昼に餃子を食
べたかわからない距離です。
もちろん、通路なんかできないので、車両間の
行き来はできません。

上述の新幹線の場合、東京駅では連結した状態
の車両しか見れません。かつて、北陸新幹線の
ホームから、隣のホームの連結部分を見入って
固まってしまったとき、カミさんが夫の異常に
気付き、「もう、行くよ」と、散歩をさせてい
る犬が、気になった場所で動かなくなるのを、
飼い主がせかすのと同じように、声掛けされた
ことがありました。それほど魅力的な絵ずらな
んです。
動画では見たことありますが、きっと、切り離
しや、連結の一部始終が見れる東北の駅で、そ
の場面に遭遇したら卒倒するやもしれません。

連結した車両を、引っ張る方と、引っ張られる
方、「俺の手を絶対に離すなよ!」「わかっわ
絶対に離さない!(なぜか、女性なんです)」
と言わんばかり。その懸命な姿に、何か、えも
言われぬ「友情」とか「絆」を感じ、思わず
「がんばれ!」と応援したい気持ちになる、
「連結フェチ」の自分がいました。