カワシューのひとりごと Vol 37 ~ 魅力的なキャッチコピー~

カワシューのひとりごと

企業は自社の商品を、魅力的なものだと宣伝するためには
魅力的なキャッチコピーをつけて、売ることに凌ぎを削っ
ています。
そんな、魅力的な”キャッチコピー”について考えてみま
した。
◆正統派!過去の売上実績もあり、それなりの人気商品の
場合
・30秒に1本、売れてます!
・うれしい悲鳴が殺到!
・累計販売数○万個突破
・○万人がすでに実感しています!
販売実績に自信がある商品は継続的に訴求に力を入れます。
特にTVショッピングでは、売上数を示すグラフや購入者
のインタビューなどのを交えて、商品の優位性を訴えます

「いゃ~、最初は疑心暗鬼だったんですが、知人の紹介で
使ってみたところ、半年でほら、この通りです。ほんと、
様様で、今では無くてはならない存在です~」
と、出来過ぎの体験談を笑顔で語るユーザーの声。
ちょっと待て!インタビューされている、このオッサン、
健康ステッパーのコマーシャルで、楽しそうに”足踏み運
動”をしていたオッサンだ、売れっ子だなぁ~なんて、
眺めています。

◆いかに手間が省けるか?などの日々の生活応援系商品
・通学・通勤に便利
・片手でポン!の手間いらず
・チンするだけで、シャキシャキの青椒肉絲!
・毎日のお弁当づくりが驚くほどラクに!

忙しい世のお母さんや、シニア世代の向けて省力化を訴求
する”キラーワード”で攻める。憎いね!

◆数字などを使い、パワーで押す系
・100人乗っても大丈夫な物置
・像が乗っても壊れない筆箱
これは、もう、古典的なフレーズ。実際100人物置に
乗ったんでしょうし、像に筆箱を踏ませたんでしょうか
ら、信じるしかないよね。

少し「うん!?」と思ったのが、写真のプリント
・100年たっても退色がない。「100年プリント」と
いう、技術力を訴求したものがありました。100年後を
確認したわけじゃなく、100年後の保管されている環境
を、創りあげて実験したのでしょう。これも信じます。

◆しかし、これはNG!
・水素水を飲んでたら100歳若返りました
100歳って誰が証明するの?
やばいよ、これ。

「スキマビジネス」という言葉がありますが、大企業が進
出しにくい小規模な市場や、これまで注目されていなかっ
た分野に着目して、新しい販路を開発するビジネスのこと
を指すのですが、そのためには魅力的なキャッチコピーを
使って生活者に訴え、その人々の心も満たしてくれる、
「(心の)隙間(を埋める)ビジネス」こそが
真の「スキマビジネス」と考えます。