カワシュー

少年カワシュー

少年カワシュー・Vol25/八千代篇 ~真夜中の・・~

それは、ある晩の”丑三つ時”、カンカンと、響くヒールの甲高い、景気良い、足音。「もういいっ」と、泣きしゃくりながらながらの女性の声。受験生カワシューは、右の耳で、確かに聞きました。「なんだよ、この非常時(受験を控えて)に、うっせーな」と、角...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol24/八千代篇 ~好きさ、京成~

受験生カワシューは、週3で塾通いをしていました。学校の授業が終わると、家で腹ごしらえをして、夕方からの講義に向かいました。目的地は、八千代台から7駅先の京成八幡(最寄りのJRは本八幡)で所要時間は25分程度でした。さすがに、学校の様に、人間...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol23/八千代篇~滑川先生~

隣のクラスの観察ばかりしている、受験生カワシューの、自分がいるクラスについても書き留めておきます。担任は、女性で理科の先生、滑川(なめかわ)先生です。理科の実験の時は、白衣を着ていましたが、その他は、センスのいいアンサンブルをおめしになる”...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol22/八千代篇~小林先生~

”極悪同盟”を擁する隣の3組は、男の先生で、国語の小林先生が担任でした。小林先生は、七三分けで、度数が強そうな黒縁の眼鏡をしていて、団子っ鼻で、髭は生やしていませんでしたが、眼鏡と鼻と、髭が、一体化したパーティーグッズのように見えました。あ...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol21/八千代篇~金子君~

当時は”業者テスト”が花盛りで、学校の中間・期末テストの前後に必ずやっていて、テストがない週はなかったのを覚えています。但し、業者テストは、一部の教育現場で、採用の見返りで業者からリベートを受け取るなど、不正の温床として摘発され、その後、姿...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol20/八千代篇~右か?、左か?~

”少年白虎隊”、指導に当たる、体育の青野先生は、下っ腹がでていて、日焼けした油ギッシュな光沢のある顔をしていて、野球帽よりは、ヘルメットが似合う風貌でした。また、アイパーをあてた前髪はこんもりとしながらも、オールバックの髪型は強風でも乱れな...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol19/八千代篇~少年白虎隊の舞~

当時、体育の授業は2クラスが合同、男女分かれてやるようになっていました。カワシューがいる4組は自動的に、例の3組と一緒でした。体育の内容は、市内の中学が一同に会する、秋季運動会に向けての出し物で、”少年白虎隊”をモチーフにした踊りでした。「...
少年カワシュー

少年カワシュー・Vol18/八千代篇~荒れてました~

引越し先は、東京へ通勤する人たちのベッドタウンと言える、千葉県の八千代市でした。京成電鉄の八千代台駅が最寄りの駅で、転校先の中学は”八千代中”です。アイキャッチ画像は、当時の京成電車です。八千代中学・・・はっきり言って、想像を絶る”荒れよう...
少年カワシュー

少年カワシュー・vol.17/札幌篇・最終回 

前述しましたが、中3になるというときに、またまた引越です。今度は、父が東京勤務になるので東京か、近隣の都市に移るということでした。僅か、2年間と言う短い”札幌時代”でしたが、充実した時間を過ごせた分、たくさんできた友達との別れは、とても辛い...
少年カワシュー

少年カワシュー・vol.16/札幌篇 ~塾のエロ達~

カワシューの交友範囲に戻ります。そして、四つ目はクラスは違うけれど、同じ塾に通うグループです。校外ということと、塾の授業を済ませた開放感もあったことから、”しばれる”夜の帰り道ではありましたが、自販機で飲み物買ったり、同じ自販機でもエロ本の...