映画のあるあるシーン ~わたしをがっかりさせないでくれ~

カワシューのひとりごと

日本語吹き替えの洋画を見ていると、時々、別の映画でも
聞いたことがあるようなフレーズを耳にします。
「わたしをがっかりさせないでくれ」
と、刺客として送り込んだ部下の頭(かしら)が、ミッ
ョンを達成できずお土産がないまま、帰って来たときの
ボスのひとこと。
「わたしをがっかりさせないでくれ」
というや否や、関係のない頭の部下の足を一撃。
「二度目はないぞ」 と捨てゼリフ。 周りが凍り付く、
全く不条理極まりないワンシーン。

英語では「don’t let me down」
どこかで聞いたようなワードです。そう、Beatlesの曲で
す。ジョン・レノンが妻のオノ・ヨーコを愛してやまない
気持ちを曲に込めたと言われています。 少し、彼から気
持ちが離れてしまうんじゃないかとヤキ モキしながら詩
に綴ったのではないかとみています。

ところで、この 「わたしをがっかりさせないでくれ」と
いうフレーズ、 日常会話では聞いたことがありません。
上司が部下のミスに対して叱責するにしても、
「わたしをがっかりさせないでくれ」なんていう言い方
することはないと思うし、言われたこともありません。
せいぜい、
「こんなミス、君らしくないじゃないか?今度は上手くや
ろうじゃないか。」 なんて、ポジティブな意味合いを込
めて柔らかく言うので しょう。
飛躍しすぎかもしれませんが、そんなところに、日本語の
やさしさと言うか、奥ゆかしさを感じます。