管楽器、ギター、ドラム、パーカッション・・等のビック
バンドを束ねるコンダクターです。
バンドのメンバーは、各々定位置に座っていて、椅子の座
面から下には、足元を隠すように、そのバンド特有のデザ
インが施された、仕切りの様なものが設置されていました。
昭和の音楽番組では、冒頭もしくは1~2曲終わった序盤
で司会者から紹介されていました。
司「さぁ、さぁ、今日の番組を盛り上げてくれるのは~」
と言うや否や、バンドのテーマ音楽みたいのが演奏され
最期は、シンバルがシャカシャカ~ドラムでドン、ドン
ドン!と止まったところで、少し間があり
司「ご存じ!ダン池田とニューブリードの皆さん!」
と紹介すると、ダン池田がタクトを振りながら、のけ反っ
て、短いファンファーレ、そして観客席に向けて一礼、
もしくは「チャオ~」とばかりに投げキッス。
「8時だよ、全員集合!」や「夜のヒットスタジオ」でも
ダン池田とニューブリードが演奏して、売り出し中の、
キャンディーズもどき、女子3人組のトライアングルも生
バンドで「トライアングルラブレター」を歌って最後は
3人で、マイクのケーブルを三角形にして、決め手の
ポーズをしていました。
ただ、「8時だよ、全員集合!」で聞く曲は、カセットで
聞く曲よりも例外なくテンポが速く、この曲って、こんな
曲だったっけ?と思うこともたびたび。また、レコードで
は、曲の最期の音量ががだんだん小さくなって終わる、
フェードアウトの曲も、適当なところで、チャン、チャン
チャララ―・・・と、妙な終わり方をしていました。
ちょっと上手く言えませんけど。
テンポもフェードアウトも、うまくまとめちゃうのが
バンマスなんですね。
彼は自分の裁量で変幻自在でこなしちゃえるから、楽しそ
うだな、と子供心にも、バンマスへ憧れと尊敬の念を抱い
ていました。
ビッグバンドの名前は、微笑みのバンマスが率いる、夢の
様な仲間たち
「スマイリー川原とドリーマーズ」でいきます。
しかし、誰もタクトを見ていないことに気づくと、ヘコむ
と思います。一度ヘコむと、復活には時間がかかるので、
演奏にも支障をきたすため、自分には不向きでしょうね。