Yes!カワシュー・Vol 14 ~ぜんぜんGo!Go!じゃない~

Yes!カワシュー

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1985年(昭和60年)4月、新宿2丁目のビルは、め
でたく竣工しました。
その年といえば、つくば万博、男女雇用機会均等法成立、
青函トンネル貫通、関越自動車道が全線開通、また、うざ
ったい、金妻などと言う流行語が登場、携帯電話は、まだ
普及していませんでしたが、役員クラスの社用車などには
自動車電話が装備されていました。
稀に、街ゆく人の中には、「ショルダーフォン」を肩から
担いでいる人もいました。
一方、残念なことに8月、日本航空123便が御巣鷹山に
墜落するという大惨事が起りました。

広島発祥の会社であったため、前年の1984年、広島東
洋カープが阪急を破り、日本一になった余韻を引きずって
いたのか、バブリーな時代ゆえだったのか、竣工式は盛大
に行われました。
ビルの地下1階が、都営新宿線・新宿3丁目駅と接続する
ということもあり、東京都とのつながりも深かったため、
当時の東京都知事、鈴木俊一氏も来賓として招かれていま
した。
また、接客をしてくれるコンパニオンさんも20名依頼、
更には、手品師とか、芸能人は女性演歌歌手、アイドル系
として、麻生真美子&キャプテンを呼びました。
キャプテンの方は松本伊代のバックで踊っていた2人組の
お姉さんです。
「伊代はまだ~♪16だから~♫~~」の部分の振り付け
は、
腕を肘鉄のように肩まで上げて水平に、人差し指と親指
を横にたてて、顔に近づけて、腕をクルんとまわし、元に
戻し人差し指と親指をツンツン。

そんな人たちも去って、樽酒を飲みながらいい気分になっ
ている人たちが多いなか、妙な”間”が空いてしままい、進
行担当のY課長が苦し紛れに、
「川原、なんか、やれんかのぅ~、芸でも歌でも何でも
いいいから、今日は祭じゃけ―、恥のかきすてじゃ」と
無茶ぶり。
「いやいや、そんな」(人の恥を、あんたが決めんな!)
と、返しましたが、
それを聞いていた、小手指のノリちゃん他、数名の女子社
員も、「かわいそう―、川原くん」と、口では言っていな
がら、背中をグイグイ押し
「歌っちゃいなさいよ、私たちも応援するから、
Go!Go♫、♪ってね」と、これまた無責任。

結局、100人くらいの人を前に竣工とは無関係で、たま
たま歌詞を覚えている「男の子女の子」をカラオケなしで
歌うことにり、こんなことさせられるんだったら、今度こ
そ辞めてやろうと腹を括った、新入社員・カワシューなの
でした。
「何が、Go!Go!だよ、全然Go!Go!じゃない」