カワシューの あん時の味 ~ホットサラダ~

カワシューのひとりごと

福岡での小学生時代のお話し。ひと月が終わろうとしてい
る頃に、ガリ版のプリントで次の月の給食のメニューが、
配られます。少年カワシューは、それはもう、楽しみにし
ていました。 その頃は、まだ米食がなく、来る日も来る
日も”コッペ パン”で食パンはありませんでした。
たまに、そのコッペ パンを揚げて、砂糖やきなこをまぶ
した揚げパンもあり、 それはそれで、楽しみでした。

今は、感染予防など衛生上の観点からNGですが、その頃
は、お休みのクラスメイトに近所の子が、パンを届ける、
と言うルールがありました。 また、瓶だったか、テトラ
パックの牛乳と交互(?)に出 てくるのが、脱脂粉乳で
した。アルマイトのお椀にバケツからお玉ですくってもら
うのですが、それが不味いのなんのって。

おかずはというと、筑前煮や、炒り豆腐、クリームシチュ
ーがありましたが、何と言っても”くじらのたった揚げ”
は、他のメニューの追従を許さないくらい、インパクトが
あり、少年カワシューとしては、歯ごたえあり過ぎでは
ありましたが”くじらのたった揚げ”は好きな部類でした。

そんななか、クジラのたった揚げが、”吉”とすると、
月に1度は来る”大凶”のメニューがありましたがありま
した。その名は「ホットサラダ」。
そもそも、シャキシャキの生野菜が彩りよく盛られてい
て、本来ならば、それにフレンチドレッシングをかけて
シャキシャキと、涼しげに頂くのが”サラダ”でそれ以外
はサラダと呼んではいけないといのが、少年カワシューの
持論だったのでサラダを”ホット”にしてしまう意味が、
全くわかりませんでした。

問題のお味はと言うと、一応、ポテトサラダがベースなの
ですが、それに炒り卵が入っていて、冷え切ったクリーム
シチューより暖かい。
また、ポテトサラダゆえにキュウリも入っていて当然なの
ですが、熱でフニャフニャになっていて、キュウリだけが
苦手だった少年カワシューにとっては、想像を絶する、恐
ろしいメニューだったので、何をさておいても、ホットサ
ラダは、いの一番にかっ込む、というよりは、むせながら
飲み込んでいました。
ホットサラダ。作ってくれた人への感謝はあるものの、
大人になったいまも食べられるか、自信がありません。