大秀苑・カワシューのことば考 ~渚のシンドバット巻~

カワシューのひとりごと

1977年(昭和52年)ピンクレディーの4枚目の
ヒットシングル。

翌、1978年に、サザンオールスターズの「勝手に
シンドバット」がヒット。パクったかのような曲名と
短パンで歌う桑田さんが印象的で、最初はコミックバ
ンドと思いきや、今や日本を代表するアーティストで
ほぼ、文化人と言ってもいいかもしれません。

いや、いや、ピンクレディーの渚のシンドバットに話
を戻しましょう。歌のストーリーは、
ビーチで、ビキニの”私”はチャラい男にナンパされ
不覚にもメロメロになってゆく様を描くもの。
当時、曲や歌詞に「渚」というワードが流行った曲の
金字塔と言えます。

①「ちょいと、おにいさん なれなれしいいわ」って
”ちょいと”も ”おにいさん”も なんですが、
サーフボード抱える、イケメン(に見える)に
ビキニのギャルが、突然、小料理屋の女将になってし
まい
「ちょいと、おにいさん、私、寂しいの」
な~んて、目を潤ませながら、逆ナン状態になっちゃ
ってる感じ。

②「私はいちころでダウンよ」
なかなか、”いちころ”って今は聞かないですね。
昔、殺虫剤のコマーシャルで使っていました。
「シュッとひと吹き、いや~な虫も”いちころ”」
・・・う~ん、これも、あんまり聞かないかな?

③「もうあなたに あなたに おぼれる」
なるほど、海辺だけに「おぼれ」ちゃうのね。

最初はいけすかねぇチャラ男と思っていたが、なぜか
次第に、惹かれていく、

④「あなたはセクシー・・・いちころでダウンよ」と
ボルテージはあがり、最終的には
⑤「夜更けになったら、あなたの部屋へ、しのんで
ゆくよ」と、住居不法侵入だろ、これ。
その、没入さ加減がハンパない。

強面の作詞家、阿久悠先生が、浜辺のビキニギャルに
なりきって、渚のチャラ男にメロメロになる様は、
そのギャップに、ホラー的要素すら感じます。

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