カワシューの家電考 ~洗濯機~

カワシューのひとりごと

洗濯機
子どもの頃は、洗い終わったばかりで、水を多く含んでい
る洗濯物を絞る手動のローラーがついているものがありま
した。
ある日、滅多にない100点のテストを半ズボンのポッケ
に入れたまま、誤って洗濯してもらったのを、おふくろが
取り出して、そのローラーに入れて、懸命に伸ばして、干
して、アイロンをかけてくれました。額に入れて飾らんば
かりの勢いでした。
最近は、特に愛称をつけていないメーカーが多く、機能が
前面に押し出されるケースがほとんどの様ですが、昔は日
本語の愛称をつけていました。

1.「青空」「白い約束」「静御前」(日立)
「青空」は突き抜ける青い空や白い入道雲など、洗濯日和
を連想させるネーミングですね。
「白い約束」は、百恵ちゃんの「赤い~」シリーズに乗っ
かった商品名と言えます。
また、静穏(静音)を前面に押し出した「静御前」いいで
すね。大河ドラマみたいな愛称です。

80年代に洗濯槽に衣類が絡まないような”棒”を設けた
「からまん棒」という機能訴求のネーミングもありました。
最近の縦型全自動となると「ビートウォッシュ」という、
カッコいい名前。ラジカセ(これも古い)の名前みたいで
す。

2.「うず潮」「愛妻号」(ナショナル)
「うず潮」スケールでか!鳴門海峡で洗濯?海水で?
「愛妻号」昭和58年発売の全自動洗濯機。愛する妻のた
めに、手間いらずはいいことなのですが、”洗濯は妻
(女性)の仕事”と言うフレーズ、過去には「私つくる人、
僕食べる人」という即席麺のキャッチコピーがありました
が、いまの世の中、LGBTの観点から間違いなく炎上系の
NGワードになりそうです。
因みに、カワシューは、洗濯機の使い方については”魔術
師”の称号得る(自分で)ほどの腕前で完璧です。
また、言わずもがな、炊事、家事全般についても”達人
(たつじん)とまではいきませんが、”たつじ”くらいで
”ん”はあと少しです。

3.「銀河」(東芝)
Earth, Wind & Fire。 「うず潮」同様にスケールでか。
最近の商品となると「ZABOON」という 名前もある
が、何となく”袋麺”みたいです。

テレビやエアコンなどの愛称もしかり、洗濯機も日本語が
多いようです。
これは、70~80年代に日本のモノづくりが、世界を牽
引するようなレベルになってきたことを、象徴していると
言えます。他の家電についても感じるところです。
現代で、愛称を考えると・・
「晴れの日」ビールや清涼飲料水みたい。
「爽快名人」フレーズが古すぎる。
難しいです。思い浮かびません。