カワシューの家電考 ~オーディオを考える(前編)~

カワシューのひとりごと

高校入学のお祝いにと、ヤマハのコンポを買っ
てもらいました。
ラジカセと共に過ごした中学生時代、カセット
に録音できるのはFM放送のカウントダウン番
組でした。そのような行為は、当時「エアチェ
ック」と呼ばれていました。
曲のイントロやエンディングでDJの声が被ら
ない番組がリスナーにとって良心的な番組と
言えました。
録音、再生、一時停止の3つのボタンを押して
曲の出だしに備えます。
曲が始まる寸前で、一時停止ボタンを解除する
のは、息が詰まるような一瞬で、集中力を要し
ました。うまく録音開始となった後は、何とも
言えない達成感を得ました。

そんな、ラジカセ時代を経て憧れのコンポと出
会い、カワシューのオーディオ環境は進化して
ゆきます。
アンプ、チューナー、レコードプレーヤー、カ
セットデッキ、そして要のスピーカーが2つ。
それらが、ケーブルでつながれ、見事に音楽を
再生してくれるのです。

レコードプレーヤーが加わったことで、レコー
ド音源をカセットにも録音ができ、結果、レコ
ード盤の摩耗も抑えられるメリットも得ました

当時、レコードは買うものと決まっていました。
シングルは500円。LPは2,000円超だ
ったと思います。従って、LPを買うのはかな
りの覚悟が必要でした。

なので、”同じジャンル押し”のクラスメイト
とLPの貸し借りをしていました。それはそれ
で、コミュニケーションのツールとして成立し
ていて、青春時代を謳歌した1コマと言えます。
そのうちに、レコードをレンタルしてくれる店
もできて、ますます、楽しくなりました。
(後編へ続く)