少年カワシュー

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少年カワシュー・Vol50 ~バイトで港の男になる・3完~

船積みのバイトにありつけるか否かは、女親方から1本の電話でした。電話は母がとったりするのですが、その時は、「〇〇港運の、△△です。いつもお世話になっています。秀平君御在宅でしょうか?」と言う丁寧な調子だったと聞いていましたが、電話をかわると...
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少年カワシュー・Vol49 ~バイトで港の男になる・2~

晴れて”ギャング”(=仲間)と言われる、船内ドライバーとなったカワシューは、船から埠頭に渡されたスロープの橋を登っていきます。船内は自走式の立体駐車場のイメージで誘導員の指示でひたすら上へ、上へスロープを登ります。床面は鉄板でできているので...
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少年カワシュー・Vol48 ~バイトで港の男になる・1~

浪人中から大学生にかけて、いろいろなバイトを経験しました。なかでもバイト代がよかったのが、輸出車の船積みのバイトです。この船積み作業にかかわる、人集めを仕切る、女親方に頼んでおくと習志野・茜浜や船橋、はたまた追浜の港でバイトの口があるのです...
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少年カワシュー・Vol47 ~フィールドアーチェリーには気をつけろ~

体育館もない大学で体育の授業って何やるんだ?と思っていましたが、そこは、ロケーションを生かした「フィールドアスレチック」的な内容で、山ん中を走り回るタイムレースもありましたが、ユニークだったのが「フィールドアーチェリー」でした。いくつかのグ...
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少年カワシュー・Vol46 ~銭湯は総天然色のワンダーランド~

国鉄・総武線の新検見川から中央線の高尾、高尾から西東京バス、と言う遠距離通学ということもあり、一般教養を取得する2年間だけは、親に無理を言って、高尾のいっこ手前、西八王子に風呂なし、トイレ共同のアパートを借りることになり、銭湯通いが日課とな...
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少年カワシュー・Vol45 ~ツービートが学園祭に~

希望の春で始まり、暑い暑い八王子の夏が過ぎそして秋、学園祭です。当時は漫才ブームで盛り上がっている世の中、このブームに乗っかって、当時人気の漫才コンビ、「ツービート」を学園祭に呼びました。静かな高尾の山中で、お笑いライブをやってもらったので...
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少年カワシュー・Vol44 新生活篇

お話ししたの、どこまででしたっけ?そうそう一浪の末に、第1志望はまただめで、美術の才能のなさを実感し、第2志望の大学に行くことになりました。入学式の日、去年、現役の時に試験場で知り合いになった二人が、バス停まで走ってきて出迎えてくれたことを...
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少年カワシュー・Vol43浪人篇 ~錆びたナイフ~

美大受験の”予備校”なので、晴れて、大学に合格すれば、卒業なのですが、ちょっと変わっていて、ソフトボール大会や、バーベキューの日帰りバス旅行などの行事がありました。みんな、一日中、黙々とキャンバスやデザインのボードに向かい、デッサンをしたり...
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少年カワシュー・Vol42浪人篇 ~ガチのケガシュー~

インベーダーゲームにはまってしまったカワシューは、インベーダーたちが地上すれすれに攻めてきた時の必殺技である「サーファー撃ち」も習得するなど、このサテンに通い詰めただけあって、腕を上げていました。インベーダーゲームは、赤い砲撃ボタンと砲撃の...
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少年カワシュー・Vol41浪人篇 ~ガチのヤバシュー~

浪人中は、予備校がある、お茶の水まで、毎日通い、デッサンとデザインの課題に向かう日々が続きました。その予備校での交友関係は、ほぼ無に等しいかったと記憶しています。代わりに市谷の予備校に通う、同級生が、冷やかしにチョイチョイ遊びにきてました。...