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今更ですが、勤務先のゼネコンと月島不動産とは、土地の
仕入れに関して業務委託契約を結んでいる関係です。話の
流れで、もうお分かりだと思うのですが、月島不動産は、
「地上げ屋」なんです。
「地上げ屋」と言うと、なんとなく胡散臭さが漂いますが
その通りです。
ただ、厳密に言うと「月島不動産」は、自分達のネットワ
ークを駆使して、実働部隊に指示命令する”元締め”だった
ようです。ひらたく言うと「ブローカー」death。
なので、月島不動産に出入りするのは、「〇〇企画」とか
企業名で何を生業としているのかよくわからない人々が多
かったです。 名刺を頂きましたが、氏名の書体は勘亭流
っぽい書体で 社名のロゴに金色の箔が印刷されていて、
それは、もう 息を飲む強烈な1枚だったことを覚えてい
ます。
月島不動産の社員は、どちらかと言うと地味な印象がする
人々であるのに対し、出入りする人々は名刺だけではなく
見た目も然りでした。皆さん、物腰は柔らかく、言葉遣い
も丁寧で、パリっとした仕立てのいいスーツを着こなして
いている人が目につきました。 まぁ、そこまではいいの
ですが、決定的に違うのは、ゴー ルドの指輪だったり、
高そうな時計をしていて、明らかに 住む世界が違う方々
で、新橋にいるサラリーマンとは、 一線を引いていると
言う印象でした。
ただ、青年カワシューは、スケールの大きな動きの中で
自身の目標というモノがなかなか見えず、もがきように
も、それができなくって、ふがいなさを感じる日々を送
っていました。
そんなモヤモヤを少しでも和らげるために、月島不動産で
の朝のルーチン、神棚にパンパンと手を叩くことで
カタルシスを得るしかありませんでした。
この年齢になって、カキフライはタルタルか、ウスターソ
ースで食べるべきか、更には、カキフライにかけてしまう
のか、ソースは別皿にして、ちょんちょんとつけて食べる
のか、などとくだらないモヤモヤはあるのですが、
今思えば、その頃の自分が、前に進むためにもがき、悩む
のは、ある意味、若さの特権であったと思っています。

